金継ぎアーティストという生き方ーー壊れた器が導く新しい可能性

金継ぎアーティストという生き方ーー壊れた器が導く新しい可能性


金継ぎーティストという新しい生き方


「壊れた器は、もう使えない」――そう思うことはありませんか?


けれども、本当はそこから新しい可能性が始まるのです。
欠けやヒビは“終わり”ではなく、“生まれ変わり”なのです。


私が金継ぎを始めたきっかけは、フランスの骨董市で出会った一枚の平皿でした。
とても美しかったのに、ヒビが入っているため購入を迷いました。しかし思い切って持ち帰り、日本で金継ぎを知り、初めてその皿を修復したときのこと。ヒビに金が蒔かれた瞬間、器はアートのように息を吹き返しました。


大切なのは「壊れたから仕方ない」と諦めることではなく、「新しい命を吹き込む」ことです。まずは小さな欠けを直す体験から始めてみてください。その一歩が、自分の手で器を蘇らせる喜びを知ることにつながり、やがては作品として販売できる道も開けます。


器を直すことは、未来を継ぐこと。
あなたの手から生まれる金継ぎは、ただの修理ではなく、新しい生き方の始まりになるのです。

器と金継ぎのコラムに関連する記事

高まる金の価値と変わらぬ「継ぐ」心〜maison kintsugi ginzaの思い〜の画像

高まる金の価値と変わらぬ「継ぐ」心〜maison kintsugi ginzaの思い〜



金の価格がこれほどにも高くなるなんて、誰が想像したでしょうか。
金1グラム2万後半にまでなろうとしています。
銀も、ここ10年で最高値。
金継ぎの現場では、
この数字が“重み”としてのしかかっています...
「金継ぎ=金」と言う常識を超えた「銀で継ぐ美意識」の画像

「金継ぎ=金」と言う常識を超えた「銀で継ぐ美意識」

「銀で仕上げる、もうひとつの金継ぎ」


「金継ぎ=金で仕上げるもの」——そう思っていませんか?


けれども実際には、器の個性によっては銀で仕上げる”ほうが美しくなることもあります。
光沢を放つ金が主役に...
焼き物の呼吸に触れる金継ぎの画像

焼き物の呼吸に触れる金継ぎ

壊れた器に耳を澄ませたことはありますか?


多くの人は、ひびが入った瞬間に「もう使えない」と思うでしょう。
でも私たち修復の仕事をしていると、器が静かに語りかけてくる瞬間があるのです。
「まだ終わりじ...