金の価格がこれほどにも高くなるなんて、誰が想像したでしょうか。
金1グラム2万後半にまでなろうとしています。
銀も、ここ10年で最高値。
金継ぎの現場では、
この数字が“重み”としてのしかかっています。
見積もりの時には見えなかったヒビが作業の途中で出てくることがあるんです。
思いのほか金粉を使って、原価を割ってしまうこともあります。
それでも、お客様は言います。
「高くてもいい、本物で直したい」と。
その言葉を聞くたびに、胸が熱くなるんです。
確かに、代替えの粉を使えばコストは抑えられる。
でも、金継ぎが伝えてきたのは
"壊れたものを美しく蘇らせる心”。
素材ではなく、
精神をどう継ぐかが本質なんです。
金や銀の価格は変わっても、「継ぐ」という文化の価値は変わらない。
職人の手仕事を通して、その想いを感じてほしい。
壊れた器を直すことは、過去を大切にしながら未来を紡ぐこと。
消費ではなく、"継ぐ"生き方を。
あなたの暮らしにも。
器と金継ぎのコラムに関連する記事
「金継ぎ=金」と言う常識を超えた「銀で継ぐ美意識」
「銀で仕上げる、もうひとつの金継ぎ」
「金継ぎ=金で仕上げるもの」——そう思っていませんか?
けれども実際には、器の個性によっては銀で仕上げる”ほうが美しくなることもあります。
光沢を放つ金が主役に...
「金継ぎ=金で仕上げるもの」——そう思っていませんか?
けれども実際には、器の個性によっては銀で仕上げる”ほうが美しくなることもあります。
光沢を放つ金が主役に...
焼き物の呼吸に触れる金継ぎ
壊れた器に耳を澄ませたことはありますか?
多くの人は、ひびが入った瞬間に「もう使えない」と思うでしょう。
でも私たち修復の仕事をしていると、器が静かに語りかけてくる瞬間があるのです。
「まだ終わりじ...
多くの人は、ひびが入った瞬間に「もう使えない」と思うでしょう。
でも私たち修復の仕事をしていると、器が静かに語りかけてくる瞬間があるのです。
「まだ終わりじ...
不完全を愛する心ー侘び寂びと金継ぎの美学
「完璧なものこそ、美しい」と思い込んでいませんか?
実はその考えこそ、日本文化に深く息づく「侘び寂び」の心からは最も遠いものです。侘び寂びとは、不完全さや時間の経過に価値を見出す美意識のこと。茶...



