お気に入りは、一度壊れたくらいで終わりません。
割れてしまった器を前に、
「どうしよう…」「作家さんに申し訳ない」と
肩を落とす方がたくさんいます。
でも、壊れた器には、
もう一度美しく生まれ変わる力があります。
金継ぎは、ただ直すだけの技ではありません。
ひびを受け入れ、そこに新しい物語を描くこと。
欠けた瞬間は悲しくても、
それはあなたが大切に使ってきた証拠。
器は、暮らしの中であなたと共に生きてきたのです。
そして、作家さんの想いも、
その器が再び食卓に戻ることで続いていきます。
だからどうか、罪悪感のまま閉じ込めないでください。
その器は、まだ終わっていません。
むしろここからがはじまり。
あなたのお気に入りも、大好きな作家さんの器も、
金継ぎで驚くほど美しく再誕します。
そっとしまうのではなく、
ほんの少し勇気を出して“次の一歩”を。
その瞬間、器の物語がまた動き出します。
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